【ハンドソーンウエルテッド製法】】
オプションのハンドソーンウエルテッド製法ですが、目の締まった5mm厚のベンズレザーを中底に使用し、アッパー(表革)、ライニング(裏革)、ウエルトを糸で縫い合わせる為に中底自体に包丁で溝(リブ)を形成させます。溝の高さは約1.5mm、この空間を埋めるべくコルクを詰めます。この1.5mmの高さが靴の重さを左右するハンドソーンならではの重要なファクターで、このリブ高では機械による掬い縫いは現時点では不可能。
又、中底自体がユーザーの足型をコピーする為、オールソールの修理でコルクを新たに詰めても履き心地にはほぼ影響は無く、手縫いなので修理によるダメージが最小限に抑える事ができ半永久的に足に馴染んだ中底を温存できるという素晴らしい製法です。手間がかかるのが難点ですが、作っていてその形状に見惚れてしまうのもまた難点。
今回も新たな発見がありました。ちょっとした事ではありますが、次に製作するモチベーションの糧となる事は間違いありません。
ワクワク、ドキドキする気持ち、多少汚れた感は否めませんが、2003年4月手製靴の学校に入学してから現在まで好きという気持ちは変わってません。
