2008年09月02日

タンナーの心意気

 先週浅草の革の輸入卸商社に行き、以前から使わせて頂いている革について担当者に詳しく聞かせてもらいました。イタリアのバタラッシィというタンナーですが、従業員は僅か10数人で世界を相手にし、昔ながらの製法で革を鞣しています。この製法をできるタンナーは数社のみ。食物タンニン鞣しの場合、大半のタンナーは1種類のタンニン材を使用しますが、ここはケブラチョ、チェスナット、ミモザ、オーク等の樹皮から抽出されるタンニン材をブレンドし産地まで指定する程の気合いの入れよう、気温の変化により調合の割合も決めているそうです。オイルは牛脂と牛の脳みそをぶちこんでいます←やっぱり牛は牛の物が一番なんすかねぇー。メンテナンスについてきいた所、"メンテナンスが必要な革は作っていない!"との事、それほど自分達の作る革に対して拘りと自信があるんですね。益々気に入りました。

 今回、話を聞いて感じた事は、作り手は単に物作りだけをしているだけではなく、しっかりと買う側に説明する責任があるという事。以前、友人との会話の中で靴は中身よりもぱっと見のインパクトで決まるというような事を言ってました。確かにそれも重要な要素ではあります。しかし我々は作り手であり、作り手だからこそ伝えられる事があると思います。製法にせよ、材料にせよ、このタイプの靴には長寿命のハンドソーンがベストだとか、より強度を高める為の糸加工はどうであるとか、耐久性のある型紙を作るにはどんなデザイン線がベストか等々話せばキリがありません。全てを話す必要性は無いにしろ、私は基本的にお客さんと一緒になって物作りをしていきたいです。その靴を末永く使って頂く為にも。
posted by SHOW GOTO at 23:09| Comment(2) | TrackBack(0) | DIARY
この記事へのコメント
お客の側にたった、視点での制作活動は本当に、買う側にとっても、安心できます。
これからも、ずっとそんな考えで、製作活動をしていってもらいたいです。
いちまでも、ついていきたいと思います。
がんばってください。
Posted by 太田 正樹 at 2008年09月03日 20:27
 いつもながら暖かいご声援大変感謝しております。
前職でお世話になったハーレーダビッドソン社は世界中に向けて生産をし販売をしているにもかかわらず、その一台一台に魂が籠もっているように思います。量を取れば質が落ちるのが通例ですが、そこには他にまねる事のできない技術、作り手の自信と誇りが存在するのだと思います。カッコイイですよね。単なる消耗品では無くいつまでもオーナーに愛される靴を目指し製作していきたいと思います。
Posted by WK.後藤 at 2008年09月07日 22:03
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