クリッキング(裁断)は革包丁で切り回すのですが、バイクと同様タイトなコーナーワークは難しい。途中で止まらず一気に、斜めではなく垂直に…んー息が苦しい。通常靴メーカーでは、型紙の代わりに刀型をクリッカーという裁断機にセットし革を抜きます。裁断スピードは圧倒的にマシンに軍配が上がりますが、切口等の仕上がりはハンドワークが優位であると思われます。
細かい点ではありますがこういった所が手製ならではの良い部分ではないでしょうか。因みに超高級メゾンのジョンロブや靴への拘りは半端ない小笠原シューズはいまだにハンドクリッキングであります。